【費用感】外構の相場に振り回されないための予算の立て方と賢い調整術
- 7月5日
- 読了時間: 9分
■ SNSの「見積もり診断」に振り回されていませんか?
お家の中と同じように、外構(エクステリア)も
印象や住む人の暮らしやすさを大きく左右する重要な空間です。
しかし、お家の中同様に
しっかりこだわって作りたいと思っていても
「結局いくらくらいかかるの?」
「見積もりの見方がわからない」
というお声は後を絶ちません。
昨今はSNSで
「この見積もり、相場ですか?」
と、お見積りの写真を上げて質問されている方をよく見かけます。
専門知識が不足している中での自然な流れではありますが、
質問者のお住いの地域が分からなかったり、
回答者の経歴によるズレなどから、
多くの誤解や不安が生まれている様子が見受けられます。
現場の条件はほんとうに様々で、
同じものはひとつとありません。
外構プランは完全なフルオーダーメイド。
商品は工場で生産されても、
工事は地域の職人さんが手作業で行うものです。
採寸をせずに服を作るのが不可能なように、
大体いくらかかるのかと尋ねられても、
基本的には「現場を見なければ回答はできない」ものです。
「高い、安い」といった不確かな言葉に振り回されないよう、
現在外構をご検討中の方に向けて、
費用の考え方を分かりやすく整理してみましょう。
■まずは「やりたい内容」の優先順位を整理する
同じ面積の敷地でも、
施工内容次第で費用は大きく変わります。
まずは何が作りたいか、
以下の2つを簡単でいいので分けて考えてみましょう。
①『絶対に必要なもの』(例:車2台分の駐車場のコンクリート)
②『できればやりたいもの』(例:カーポート、植栽)
「車が2台あるから、駐車場は2台欲しいけど、
費用次第ではカーポートは1台あれば十分かなあ。」
「木は自分で選んで植えたいから、
花壇だけ作っておいてほしいなあ。」
こんな感じで大丈夫です。
何も思いつかない場合はそのまま伝えていただければ、
私たちが一緒に優先順位を作るお手伝いをいたします。 この優先順位が、後から大切になってきます。

■ 予算組み、外構費用を左右する4つの要素
イメージを現実にするためには どうしても現実で直面する問題が「費用」です。 最初のお見積りを受け取ってさあ家族会議! 予算を検討する段階に入ると、
「うーーん、どこか削れないかな……」
と悩まれる方が増えていきます。
そこで、
外構工事で費用が増減する4つの要素についてまとめてみました。
面積・ボリューム 土間コンクリートの㎡数、フェンスの延長、植栽の範囲など。 当然ですが、モノが増えると価格も上がります。
『予算を削る』と言えば大体はボリュームを落とすことを指します。
素材・グレード
アルミ形材、タイル、人工芝など、商品で単価が変わります。 量やパーツが多い、分厚い、耐久性など性能が良いなど、 「良いものは高い」とも言いかえられる部分です。
ただ、どうしても「譲れないこだわり」の多くは この素材やグレードになるかと思います。 優先順位が高いのであれば削らない方が後悔せずにすみます。
施工の難易度 いわゆる、施工費・工賃になります。 同じ商材であっても 組立の難易度や、職人さんが少ない工種・地域、 珍しい素材などで価格が変動します。 例えば、メッシュフェンスと樹脂フェンスであれば 樹脂フェンスの方が工程が多いので高額です。
作るのに時間がかかるものほど高いと言えます。
工事内容・条件 その敷地における、特殊な条件を指します。 様々なパターンがあるので一例ですが、
「道路が狭いとコンクリートミキサー車やユニック車などの
工事を簡略化できる大型車が入ることが出来ないので 全てが手作業になってしまって価格が上がる」 などがこれに当たります。 その他にも、 「敷地と道路の間に溝がない」 「高低差が大きい」 「都市計画の関係で必ず木を植えないといけない」 なども、そうですね。
このような事情で、SNSで「相場価格が~」と言われている数字が
あくまで“目安”に過ぎないということが分かるのではないかと思います。
それでも、施工難易度や条件などは 実際に組立てたことがない一般の方には
特に分かりにくい部分になります。
きちんとご説明出来るようしっかりと現地調査を行っていますので
分かりにくいと思った部分は都度、遠慮なくご質問ください。
■新築とリフォーム、それぞれの見積もり注意点
新築外構の注意点🏠
新築外構の場合だと
ご相談時にはそもそも現地にお家が建っていないことも。 ある程度ご新築の工事が進んだ段階でなければ
確定できない部分が多いのが最大の特徴です。
SNSでは新築外構のご準備いただきたい予算感として、
「坪数×6~7万円程度」と言われているのを見かけたことがあります。
その時は納得できる数字だと思いましたが、
ここにひとつの落とし穴が。 昨今エクステリア商材は、 1年に1~2回のスパンで6~15%程度の
価格改定(値上げ)を行っています。 単純計算ですが、もしこの値上げ幅で価格改定が5回繰り返されると商品代は1.3~2倍くらいになっています。 昔、100円だったコンビニおにぎりが現在は180円や200円に値上がりしています。
エクステリア界隈も同じくらいで変動していると考えられますので、
10年前に200万円で出来た外構工事の内容なら
現在は400万円くらいは掛かる可能性があることは視野に入れておきましょう。
ひとつの目安として、
お見積りのご提出から着工までに半年以上期間が開く場合は
見積金額が変動する可能性を考慮しておきましょう。
また、その他、外構工事に関わる範囲で
ハウスメーカー様の図面に変更があった場合は、
忘れずに共有しておきましょう。
「水道やコンセントの位置が変わった」
「一次外構のブロックがなくなった」
「玄関ポーチの形が確定した」
など、些細なことでも大丈夫です。
もしかすると、部分的に工事が省略出来たり、
逆に施工面積が増えたりすることがあるかもしれませんよ。
リフォーム外構の注意点🏠
新築外構と違って、
既にモノがある状態からスタートするリフォーム工事は
多くの場合撤去工事が含まれていることが特徴です。
何をどのくらい処分してもらうか。
逆に既存物を活かしたプランに出来ないかを確認しておきましょう。
また、絶対に処分してほしくない物は必ず伝えるようにしましょう。
■後悔しない!お見積りの賢い調整ポイント
ここまでの内容を踏まえて、
注目すべきポイントの例を集めてみました。 予算を抑えたい時、以下をチェックしてみましょう。
量・範囲を縮小する まずはここから見直しを行いましょう。 最初に考えた優先順位のことを思い出して 順位の低いものから調整していきます。 ただし、ある程度施工量が少なくなると それまで見積もりの単位がmや㎡だったものが 「一式」と表記されるようになります。 これは簡単に言うと、
それ以上価格が下がらなくなったラインです。 これは「量が少なくても職人さんを1日手配する予算」として 「人工(にんく)」という考え方に由来した表記方法、 いわば基本料金になります。 例えるなら、 「お弁当を1個作るのも2個作るのも、
キッチンの片付けや買い出しの手間はそんなに変わらないけれど、
お昼と夜の2回に分けて作ると、
その都度片付けや準備の手間が倍かかる」 というお話に少し似ていますね。

少しだけ作るとしても道具の準備や片付けは同じように必要です。 控え壁をなくす ブロックは一定の高さを超えると
安全基準として「控え壁」やより頑丈な基礎が必要になり、 一気に割高になります。 目隠しが目的なのであれば、 ブロックを1mの高さまで下げて、 フェンスを上手に活用することがおすすめです。
後付けができる照明を探す 照明には、後付けが出来るものと出来ないものがあります。 例えば、カーポートの梁に埋め込むダウンライトなど 構造物と一体化している照明は
先に施工してしまった方が綺麗に仕上がります。 逆にポールライトやスポットライトなら、 予め配管だけ通してもらえば後からでも追加できます。
照明は今や安全面、防犯面でもマストなエクステリアのひとつ。
BracEでも、数は少なくても照明をプランに残すことをおすすめしています。

カーポートの照明は柱の中を配線が走ります。カーポートを組み立てる時に配線を通しておくのが合理的! しなくてもいい撤去・処分費を探す 処分しなくてもいい部分を再検討してみましょう。 例えば敷地内の「砕石」は、使いまわせる材料の筆頭です。 処分せず敷地内で再利用(場内処分)することで
費用を浮かせられる場合があります。 お見積りの中に「砕石転圧」という言葉があれば 再利用が出来ないか尋ねてみましょう。 ただし、それでも… 駐車場1枚分くらいの面積で目安1tの重さの砕石を
手作業で移動させる職人さんの手間賃は掛かりますのでご注意ください。
商品のグレードダウンやDIYの検討 最終的に、グレードダウンやDIYも 価格調整のひとつの方法です。 例えば、 目隠しフェンスはカバーできる面積が広いほど高額になる商材ですので 高さを低くしたり、隙間の広い商品に変更することで
予算削減が出来たりします。 しかし、その調整で 「これじゃあ目隠しが出来ていない」
「本末転倒だ!」 となるなら やはり削るべきではありません。 DIYで砂利や人工芝を敷くのも、 鉄板の削減方法のひとつです。 しかし、
自家用車で砂利をホームセンターで購入し お庭に運び込む手間は、 きっと想像よりも過酷かと思います。 どうぞご無理のない範囲でご検討ください。
この他にもいろいろな方法がありますので
プランナーさんによくよく相談してみましょう。
■じっくり話し合い、納得のいくお庭づくりを
外構工事は、決して安いお買い物ではありません。
だからこそ、金額の「高い・安い」という数字だけに惑わされず、
「なぜその金額になるのか」という根拠を、
包み隠さず丁寧に説明してくれるお店を選ぶことも大切なポイントです。
BracEは、実際に現場で汗を流す「職人」が中心に立ち、
ご相談からプランニング、
施工までを承っているエクステリアショップです。
「作る側の視点」に立つものが施工費を算出しているからこそ、
お見積りのすべての項目において、
金額の明確な理由をご説明することができます。 また、プランの内容も、
商品を実際に組み立てられるレベルまで 深く理解した上でご提案をしています。
それは、お施主様の大切なご予算をお預かりする立場としての、
私たちの最大の誠実さです。 これからの建築業界の未来を考えるからこそ、
決しておろそかにしてはいけない部分でもあると思っています。
分かりにくい部分やご不安なことがあれば、
どんなに些細なことでも遠慮なく私たちにぶつけてください。 ご納得を得たうえで 丁寧に工事を進めさせていただきたいと考えています。
これからの毎日の暮らしが
もっとすてきに感じられる理想の景色を、
一緒に作っていきましょう!

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