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猛暑の現場、職人さんはどう働く?

  • bracebloga1
  • 10月9日
  • 読了時間: 6分

お客様と業界と一緒に考えたい、これからの安全な施工のこと。



過ごしやすい気候に移り変わり、今年もやっと秋になりました。


今年も連日のように続く記録的な猛暑が、

私たちエクステリア・外構工事に携わる者にとって、

最大の課題となりました。



日差しの下にいるだけで皮膚がじりじりと焼け、水を飲んでもすぐに喉が渇きます。

ペットボトルも、ものの数分でぬるま湯になってしまい、

現地調査に使用するiPadやiPhoneは暑くなりすぎて画面が見えず、

手に持っているだけで火傷しそうでした。


コンクリートを打つ時には顔に地熱を感じます。

ヘルメットの中は釜茹で状態。黒いアルミ材で火傷することも。


「この暑さで、本当に大丈夫ですか?」

「無理をしないでくださいね」


そういったお声がけをお客様から頂戴することありました。

お声がけくださり、本当にありがとうございました。



地面の上に置かれた送風機
施工中に置かせていただいてます。送風機があるとホッとします…。


「美しい仕上がり」を追求する私たちの責任として、

これからこの猛暑とどう向き合い、

「安全」と「品質」を守っていくのか。


そして、業界全体で考え始めた新しい働き方について、

来年の夏を迎えるまでに

業界の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。




「仕上がり」と「安全」はセット



外構工事において、夏の暑さは

施工の仕上がり自体にも大きく関わってきます。


気温が高すぎると、

コンクリートが早く乾きすぎてひび割れの原因になったり、

材料によっては想定外の固まり方をしたり…。

「お客様に長く喜んでいただく」ための

品質を維持するのが近年非常に難しくなってしまいます。


そして、何よりも現場で頑張ってくれている

職人さんたちの熱中症対策は命に関わる最優先事項です。


私たちBracEは、お客様の理想を形にするため、

「良い仕上がり」と「職人の安全」を両立させることは、

最低限の務めだと考えています。



膨らんだ空調服で作業をする弊社作業員
ペルチェベストの上に空調服、日差しを遮るための帽子とフード、その上からヘルメット…。安全のために一周回って結構な厚着ですね。


猛暑の現場で取り組む「夏の工夫」と、

メーカー想定を超える現実



BracEの現場では、お客様に安心いただくために、

いくつかの対策を徹底していました。


  • 涼しい時間帯を有効活用

一番暑くなる時間帯を避けて休憩を増やしたり、

無理な作業は行わないようにしています。


  • 水分・塩分補給の徹底

命に関わる熱中症を防ぐため、

常に相互に体調をチェックし、万全の準備をしています。

水分を切らさないよう毎日ペットボトルで水を支給、

職人さん全員にペルチェベストと空調服を支給しました。


しかし、今年の夏は、建材メーカーの想定をも超える現実がありました。



「これ、大丈夫?」今年感じた、夏の異常



今年、私たちが樹脂舗装を施工した猛暑の現場。


気温が35℃を超える中、

現場で使っていた樹脂舗装材が驚くほどの速さで固まり始めました。


樹脂舗装とは

細かく砕いた砂利や天然石などの骨材を、透明な特殊な樹脂で混ぜて固める舗装方法のことです。

主に歩道や、駐車場の目地に使われます。水はけがよく色の種類も豊富で、かわいらしい印象になります。


メーカーの方に確認したところ、

「この温度での施工は想定外」とのことでした。


気温が35℃(=猛暑日)の時、

土の上は約40℃くらい、

コンクリート舗装の上は約45℃くらい、

アスファルト舗装の上は約60℃くらいと言われています。


人は気温が体温を超えると、熱を放射することが出来なくなり、

急激に熱中症の重症化リスクが高まります。


そんな中で、45℃のコンクリートの上に樹脂舗装を行うことが

想定されていないことは当然と言えば当然だと思いました。



インターロッキング材を敷く職人
地面近くの作業中はとても暑いです!


これは、私たちBracEだけでなく、

同じ材料を使うすべての外構屋さんが直面している、

これまでになかった新しい課題です。


これまでのやり方だけでは、

品質と職人さんの安全を守り続けるのが

想像以上に難しいのだということが分かります。



これからの課題。

業界みんなで「働き方」を見直す時


この夏の経験から私たちは、

職人さんの安全と安定した品質を維持するために、

「働き方の見直し」は最早必要不可欠だと感じています。


最近、建設業界でも話題になっているのが、

暑い時間を避けて作業を行う

「サマータイム(時差出勤)」のような柔軟な働き方です。



お客様にもお願いしたい、ご理解とご協力



BracEでは、サマータイムの本格導入はまだ検討段階です。


しかし、職人さんの安全を守り、

お客様にご満足いただける品質を提供し続けるために、

この検討は今後欠かせません。


高齢化が進み、

職人さんの数が年々減っていく一方である理由のひとつは、

この夏の厳しさではないでしょうか。


私たちは、この課題を業界全体で共有し、

「安全な働き方」を新しいスタンダード(=当たり前のこと)

にしていく必要があると考えています。



ビルの間から差し込む夏の日差し
職人さんも営業さんも、日傘が差せません。暑いではなく熱くて痛かった日差し。


これは同業の皆様のみならず、

農業や漁業の関係者の方、

インフラ整備の関連業者の方、

配達員や宅配ドライバーの方、

多くの屋外作業に従事される皆様と共通の問題かもしれません。


この問題を一緒に考え、より良い方法を模索していくきっかけになれば幸いです。


お客様には、お打ち合わせや工事の際に、

時間に余裕を持った施工期間や、

日程の先送り(秋以降の施工のご提案)、

涼しい時間帯(早朝・夜間)での作業時間のご相談を

させていただくこともあるかもしれませんが、

職人の安全はお客様の工事の品質に直結します。


ぜひその際には、

お客様、そのご近隣のみなさま、

社会全体でのご理解とご協力をいただければ嬉しいです。



まとめ:

猛暑による施工リスクと職人さんの命を守るため、

業界のみならず社会全体で、

「夏の間の新しい働き方」への移行を共に考えましょう。





次回予告:大注目の新素材、研修会の様子をレポート!


BracEが新しく提案に入れたい大注目の新素材は

地球にやさしくて、誰にでも簡単に使える面白い商品です。

芸術の秋にぴったり。



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