冬が来る前に!立水栓を守る「二段階凍結対策」
- bracebloga1
- 10月28日
- 読了時間: 5分
急に寒さが増してきましたね。
寒い冬は外に出るのが億劫になりがちですが、
この時期に冬の準備を進めておくだけで、
思わぬ設備のトラブルを防ぐことができるかもしれません。
兵庫県は、気候の違いが大きく表れる地域性ですが、
近年の冬は、観測史上最も早い積雪!だとか
記録的な冷え込みが県内各地で報告されています。
どのエリアにお住いの方にも
例年よりも早めの対策をおすすめします。
今回は、立水栓の凍結を防ぐために知っておくべき
「2つの凍結パターンと対策」を分かりやすく解説します。
■凍結で破損する場所は2つある!?
冬の寒さが厳しくなると、トラブルで最も多いのが「水栓の凍結」です。
凍結、と一口で言っても
実は2つのポイントがあることを
ご存知でしょうか?
実は、凍結によって破損する場所は
「水栓柱の内部」と「蛇口の内部」に分かれています。
❶ 蛇口の内部が凍結するパターン
蛇口の中に残ったわずかな水が凍り、
中で体積が膨張して、蛇口の部品が破損するパターンです。
最悪の場合、春になって中の水が溶けたときに
蛇口から水が噴き出すかもしれません。
❷ 水栓柱の内部が凍結するパターン
水栓柱(立水栓の本体)の内部に残った水が凍ることで、
断熱材の削られた部分や配管全体が凍結し、
柱自体が破損するパターンです。
特に、流行している細身でスタイリッシュな立水栓は、
デザイン性を追求した分、
内部の断熱材が削られているものが多く、
凍りやすい側面があるので注意が必要です。

※画像のバルスタンド(ユニソン)は凍害破損に強いステンレス製ですが
凍結しやすい旨がメーカーカタログに注記されています。
■二段階の凍結対策とおすすめ製品
この2つの凍結パターンそれぞれに、
効果的な対策オプションがあります。
【対策①:蛇口の内部を守る】凍結防止ソケット

蛇口の内部の凍結を防ぐためには、
凍結防止ソケットなどを水栓と蛇口の間に挟む方法が有効です。

このソケットは、蛇口の中の温度が約2℃以下まで低くなると、
自動で蛇口の中の水を少しずつ排水(水抜き)してくれる仕組みになっています。
対策を忘れっぽい方、面倒な方にはとてもおすすめできるオプションです。
今の立水栓に追加するだけで対策できるので
費用も手間もあまりかからないのも魅力です。
※取付出来る商品と出来ない商品があります。
【対策②:そもそも凍結しない蛇口】排水機能付き蛇口
蛇口の内部に水が残らない形状になっている蛇口です。
寒冷地にお住いの方には標準でお選びいただきたい商品です。

見た目も普通の形と少し違っておしゃれです。
こちらの商品のように、ハンドル部分の根元が
丸く膨らんでいない商品は、
初めから排水機能がついている可能性があります。
使用説明書をチェックしましょう。

こういった太めの立水栓に、排水機能のある蛇口があれば
凍結防止対策が取れているかと思います。
お家の水栓がどのタイプか、一度ご確認を!
【対策③:水栓柱の内部を守る】後付け可能な抜水栓(水抜き栓)
水栓柱の内部の凍結を防ぐには、
地中に水を逃がす抜水栓(水抜き栓)が有効です。
蛇口を締めた後、水栓の根元にあるバルブを回すだけで、
柱の配管内に残ったお水を地中に排水します。

「見た目を損なうから水道にぐるぐる布を巻きたくない!」という方も、
この抜水栓を使えば、おしゃれなデザインを活かしながら
凍結の心配を減らせます。
後付けも可能ですので、ぜひご検討を。
💡 立水栓のパーフェクトな凍結対策のコツ!
①抜水栓で水栓柱の水を抜く
②蛇口内部の水も排水(少し開けておくなど)
これで、冬の凍結への二重の対策になります。
それでも億劫な方へ◎ 「水抜き機能付き立水栓」

「後付けや毎日の操作はやはり億劫…」と感じる方には、
最初から水抜き機能が組み込まれた一体型の水栓柱も登場しています。
写真のエインスタンド(左)やアンフリーズ(右)などは
水を止めた段階で自動で排水する機能がついていて
うっかり忘れがなく便利です。
寒冷地仕様として開発されており、
凍結対策の手間を最小限に抑えたい方に特におすすめしています。
まとめ:立水栓の凍結対策はおしゃれと実用性を両立させよう!
お庭を彩る立水栓は、デザインもとても大事ですが、
冬の凍結対策も欠かせません。
水栓柱の「内部」と「蛇口」、
それぞれの対策を組み合わせることで、
寒い冬でも安心して立水栓をご利用いただけますね。
本格的な冬がやってくる前に、ぜひご検討を!
「うちの水栓は凍りやすいの?」
「後付けの抜水栓を検討したい」といったご相談も、
ぜひお気軽にお声がけください。
次回予告:お家の顔、表札の選び方に注目!
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